« 12月の休診日のお知らせ | メイン | 私の100冊 その3 心にナイフをしのばせて »

2006年12月10日

●診察室から 1

患者さんが一人、症状が良くなり、事実上の終診の状態で、転居しました。これは非常に私にとってまれなことでした。転居する人は時々いますが、紹介状を書いて、この先のことを案じながら、別れを告げることが多いものですから。今回は、治療してきて良かったと思いました。長い間かかりましたから、途中で投げ出さなくて良かったと思いました。

とにかく治さなければと考えて治療していくのですが、薬がうまく効かない、副作用ばかり出る、きたときよりも悪化するなどがあり、次第に焦ってくるものなのです。この時期に患者さんから、「全然良くならないんですけど。」「何で本にすぐ良くなると書いてあるのに治らないのですか。」などと聞かれることがあります。いろいろ説明するのですが、最悪の場合は、「転院したいんですが。」と言われます。これを聞くと落ち込みます。また、セカンドオピニオンを申し出てくる方もいます。もちろんどちらも、患者さんの希望通りしますが、しばらく落ち込みますね。私の方もおかしいな治るはずだが、診断が違うのかもと迷うこともあります。たまにどこかに紹介状書きましょうかと言いそうになることもあります(実際言ったこともあります・・・)。ここを乗り越えられると(患者さんも私もですが)、良くなることが多くなります。というかそう信じて治療しています。しばらくあの患者さんこないけど、どうしたかなと思いながら・・・・。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.atheart.jp/mt/mt-tb.cgi/32

コメント

自分のストレスの原因と欝の関係が良くわかっているのに、薬に慣れてきてしまうのか?ク薬を変えねばならない時がツライですね。
抗欝剤は新しい薬に変えると、3週間程は効果が出てこないですよね?
イミドールとトフラニールが一緒と薬剤師さんにいわれたのですが、やはり何か自分の体の反応が違う気がして、先日赤坂クリニックにわざわざイミドールを貰ってきてしまいました。

トフラニールでなく、パキシルでなく、他にも色んな抗欝剤があると思うのですが、他にはどんなお薬があるのでしょう?

また最近、手足の冷えがひどくて、柚子茶を飲むと一時的に手足がポッポして温まりますが、またスゴイ勢いで冷たくなってしまいます。
私は、卵巣がんになったことがあり、卵巣と子宮を隔清していて、卵巣がない為に、更年期障害が今年の寒さで、特にひどいようで、一時もらってみた漢方の当帰勺薬散でしたっけ?
それをまた飲んでみるのも一手なのでしょうか?
最近、すごく混んでいるので、お薬だけ欲しい場合も、当帰勺薬散は前にも出してもらったことがあるので、電話で受付の方にいっておけば、貰うことは出来ますか?

あと、先生が先日とてもお疲れになってるのを見て、先生がとても心配になりました。
人の深刻な悩みや、繰り返し同じ話をなさる方々などもおられて、大変なのではないのかな?と思い、先生のご苦労が見えた気がしました。

こんばんは。先生のコメントを拝見して、先生今、何だか疲れているような感じが伝わってきました。大丈夫ですか?
きっと薬も人によって同じ診断でも合う合わないがあったりするのでしょうね・・・。その方がどんな気持ちで来院しているかとか、コンディションや状況によっても経過がきっと違ってきてしまうのかもしれないですね。
けど、先生も医者だけど、1人の人間。辛い時、キツイときはどんどん弱音を吐いたりするのもアリだと思うんです。だって、人間味のある先生の方がきっと患者さんはいいのではないでしょうか。それに完璧にできる先生もいいけれど、そうじゃない部分の先生をこんなふうに知ることによって、逆に先生だってこんなふうに凹む日があるんだって安心できる患者さんもいるかもしれない。
それに、先生はとにかく治さなければと書かれていますが、患者さんが移転していく時は先生だけが原因じゃないのは確かだと私は思います。勿論、医者との相性もあったのかもしれないし薬との相性もあったのかもしれない・・・。けれど、先生のせいばかりでは絶対ないはずです!。先生を確かに必要としなくなっていく患者さんもいるのかもしれません。そんな時、一生懸命やられている先生の気持ちを考えると落ち込むのは当然だと思います。けれど、先生を必要としている患者さんもいると思うんです!!
病気は本来はその人が治すものだと私は考えているのです。だから、先生がなんとか治さなければと焦れば焦るほど先生自身ももしかしたら、余裕をなくしてしまうかもしれないですし、そういう感じは敏感に患者さんに伝わると思います。先生が治そうと1人で考えることはないと私は思う。あくまで病をもっているのはその患者さん。一緒にどうしたらいいのかね~って感じで考えていったらいいんだと思う。といっても実際は難しいのかもしれませんが・・・。色々と勝手なことを述べてしまいましたが、とにかく「先生は先生でいたらいい。」私はそう思います。自分のできる限りの範囲を超えた上での患者さんの変化は仕方ないことだと思う。例え、完治にもっていくことができずに来なくなってしまった患者さんがいたとしても、その患者さんの中で先生のクリニックに行ったときのことをどう捉えていけるかが大切だと私は思うの。特に現代や医療は結果が全ての側面が大きいですよね。結局良くならなければ、治せなければ意味がないって・・・。確かにそれは事実だと思う。患者さんもそれを求めていると思う。けど、結果だけじゃなく、そこに行き着くまでのプロセスを大切に思う患者さんだってきっといると思いますよ。
新患さんの受け入れの問題もあると思いますが、何も必ずしもあせって目的地へと急がなくてもいいんじゃないかなって私は思う。目の前にいる患者さんにとっては、患者さん本人が定める目的地まで先生が共に旅をしてくれること自体にとても意味があるんじゃないでしょうか?

先生元気ですか?4年前先生にみてもらったことを懐かしく思います。姉が結婚をし、私は今家事、デイケア、バレーボールをしています。父親が厳しく働けとうるさいです。なので昨日作業所の見学に行ってきました。年末で慌ただしいですが、なかなかのんびりできません。なにか先生なりのリラクゼーションはありますか?私はお風呂上がりのストレッチです。

コメントする